
フロントスプロケはこちらのカバーの下に隠れています。赤丸部分のボルトは8mmです。ジェネレーターカバーごと外さないといけなかった古いカブとは違いペダル脱着無しでいけます!

作業をよりしやすくするためにチェーンケース下側を外しておきます。10mmです。


この辺はチェーン調整に応用可能ですね。チェーンを緩めるためにアクスルシャフトのナットを緩めます。左14mm/右19mmを同時にかけ、ナットが取れてしまわない程度にゆるめます。

アクスルシャフトの左右にそれぞれチェーンアジャスターがあります。青字のロックナット(10mm)を緩めてから、赤字のアジャストナット(12mm)を緩めるとチェーンがゆるみます。

ギアを一速に入れ、スプロケボルト(10mm)をT型レンチで外します。

ロックプレートと一緒に外れます。純正のスプロケは刻印が打ってあるんですね~。

左が純正、右がこれから付けるキタコの15T。現在販売されているJA44用社外はこれ一択と思われます(品番:
530-1444015)。グロム用ですが問題なく使用可能です。購入の際は428サイズ用を選びましょう!420だとチェーンサイズが合わずに使用できないので要注意。

キタコスプロケは、くぼんている側をエンジン側にして挿入します。ロックプレートをスプラインに合わせて入れるとクランクシャフトの真ん中あたりで止まるのでそこからボルトを締めこんでいくとスプロケがつられて適正な位置まで移動します。ある程度締めたらチェーンをかけ直します。

ここの本締めはシフトが入っていても空転してしまうのでチェーンに適当なものを噛ませておこないます。あまり締めるとボルトがねじ切れるのでほどほどに!(一回やってしまいましたw)

あとはチェーン最大振幅が2.5cm程度かつ左右のチェーンアジャスター位置が均等になるようにアジャストナットを締め、そこを抑えながらロックナットを締め、アクスルナットを締め直してチェーンケースとスプロケカバーをはめなおせば完了です。スプロケカバーのチェーンガイドはチェーンが干渉するようになるので取り外しました。後に調べると武川から
大型スプロケ対応スプロケットガードプレートがリリースされていたのでそれも一緒に揃えておくことをお勧めします。

走ってみた感じはすごく良いです。発進程度でしか使えなかった一速がマトモに使えるようになり、気になっていた60キロ前後のバイブレーションも解消されて快適に走れるようになります。カブは任意の半クラ発進が難しいのでゼロ発進の出だしは少しもたつきますが、坂を上らなくなるというようなことはなく上り坂でも110ccのパワーでしっかりと加速・巡行できます。中間域のトルクがおいしいところをしっかり使えるようになるのでパワー感が上がった気さえもします。ただエンブレの利きはもちろん弱くなるので乗りやすくなる半面、ブレーキがただでさえ弱いバイクなので制動にはいっそう車間距離などの余裕を心がける必要があります。この辺りは気を付けておけば大丈夫でしょう。なによりものどかなカブのキャラクターに合う伸びやかな走りが、よりカブらしさを強めてくれます。高めのギアでトコトコと流していると本当に良い気分になれますよ♪