PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

さらば青春の光を観た

51FT92CQMXL.jpg

部品が届くまでの間、もう一本バイク映画を観ました。
1960年代イギリスのモッズvsロッカーズの闘争を描いた『さらば青春の光 』です。
1979年の映画で、The WhoのQuadropheniaという曲を基調にして話が進められます。
クアドロフェニアとはすなわち四重人格。荒れに荒れた不良青年の青春を描いています。

モッズとロッカーズはファッションと音楽とバイクを中心にしたライフスタイルのカテゴリです。
自分も良く分かってませんがモッズはM-51を羽織りスーツでオシャレし、新しい音楽を聴きスクーターを飾り立てて乗る人々。ロッカーズは革ジャンにリーゼントでアメリカンロックンロールを聴き、速いバイクで速度を競う人々、だそうです。
主人公はモッズで、この二派が実際に起こした大乱闘を含めモッズ視点で描かれています。
以下にネタバレを含んだ解説と、カブ絡みの小ネタを。


登場人物の青年たちは皆、顔が幼いです。10代くらいなのでしょうか。
みんな学校を出て働いており、主人公は広告代理店での雑用係です。
今までモッズはビートルズみたいな大人しいイメージで、ロッカーズは怖いと考えてました。
しかしこの映画見る限りではモッズは相当暴れてるし、ロッカーズより不良かもしれませんw
主人公も酒、タバコ、女、そしてドラッグにズブズブと溺れています。描写は結構過激です。

軍隊から帰ってきた幼なじみがロッカーになって再会して、一緒にメシを食うなどしていたのですがモッズの仲間に「ロッカーズと仲良くなんてするなよ!」と言われて幼なじみを見捨てて帰ってしまいます。それでもバイクの修理をしてくれたりと幼なじみは良い奴なんですが、後にモッズ一派がリンチを行ったロッカーズが幼なじみの彼でした。助けてくれ!と叫んで彼に気づいた主人公は何もできずそのまま逃げてしまいます。幼なじみはたぶんこれで死んでしまいます。
モッズやロッカーズといったグループへの帰属意識は大方かなり強かったみたいですねぇ。
若い彼らなりの考え方なのでしょう。

主人公のことを好きな女の子がいるのですが、主人公はあまり相手にせず、本命がいます。その彼女と上手く行かずに叫んでバイクを飛ばす姿はものすごく共感できますw 青春映画ですねぇ。言い寄ってくる子は大事にしてもらいたいものですが。
後に本命と一緒になることができるのですが、ウルトラビッチで結局は見捨てられます。
ちなみに古い映画ですが作中のイギリス女子はみんなかわいいです。Hシーンもあるよ(ぁ

パーティーで暴れたり、クラブで麻薬を買うも偽物を売ってきた大人の車をブチ壊したり、薬局に盗みに入ったりとこいつらはやりたい放題しています。それでも家族と一緒に住んでいるのでまだまだ子供です。両親にガミガミ言われて、自分がなんだか分からなくなってしまう流れも共感できました。アイデンティティが確立できずにふわふわしており、帰属をモッズに求めてしまうのです。不良グループなのでもちろん親はたまったもんじゃないですよねw

モッズ一派が心待ちにしているのはブライトンビーチでのロッカーズとの闘争。
パレードのイベントに合わせて事前に計画されていたようです。大勢でツーリングのように現地に向かい、クラブで遊び呆けたあとは野宿をしてまで待っています。ロッカーズ側も同じようです。翌日のパレードにはモッズも「俺らはモッズだ!」と乱入し、そこでロッカーズを見つけたモッズたちは、行きで絡まれて一人転倒させた奴を発見してこれを皮切りに闘争を仕掛けました。大勢で追ってくるので建物の中に逃げるロッカーズ(かわいそうw)。店の中にも関わらず破壊の限りを尽くしてロッカーズをボコボコにします。これが大乱闘に発展し、イギリス史上最大の乱闘と言うのがまさにそうだなと思わせるほど密度の濃い闘争が描かれます。
集団心理で調子に乗りに乗りまくって、無意味にガラスを破壊し、通行人や警官を殴りつけます。もちろんロッカーズがいればボコボコにします。機動隊がついに出動し、ひと通り乱闘を経験して興奮し、その勢いで本命とエッチした後のこのこ出てきた主人公は捕らえられてしまいます。ここで離れ離れになって本命に裏切られるのです。
ちなみにロッカーズといえばカフェレーサーのイメージですがあんま改造してないんですね。
モッズは大量のミラーやライト、バックレスト、ロゴなどバリバリに加飾しています。

仕事場では相当クズだったのですが、やはり勤務態度に文句を言われその上ブライトンビーチでの一件は新聞に載ってしまいます。これで上司に問い詰められ、逆ギレして退職してしまいます。家も追い出されます。女にも捨てられて色々嫌になって退職金で薬を買い込んで放浪をします。愛車のランブレッタはボーっと運転していたら消防車に轢かれて、本人は無事だったものの壊れて走れなくなってしまいます。「俺のバイクがー!」とかなり悲しんでますw
あんまり大事にしてる描写なかったのですが一応バイクは大事なのね。

クライマックスは電車で思い出のブライトンビーチに行きます。薬でおかしくなってるのかボーっとしてメイクをはじめたりなどの奇行をして他の乗客に迷惑かけまくってます。本命と寝た裏道の路地は見て思い出して地団駄踏んでいます。こういう思い出あまり思い出したくないよね。
モッズの中で一番イケてるリーダー的存在「エース」を主人公は崇拝しており、一緒に警察に連行されて裁判を受けたことを誇りに思っているくらいです。ビカビカのベスパに乗るドラコ・マルフォイみたいな感じの青年で、そいつのベスパをホテルで見つけました。なんとエースはベルボーイとして一生懸命こき使われて働いていたのです。あんなに憧れてたエースがカッコ悪い仕事をしていたのにはショックで「ベルボーイ!!」と叫んだ後なんとエースのベスパを盗んで走り出します。仕事に仲間に女に上手くいかず、憧れてたものは凡人だった。こういった思いは書き表すと難しいですが青春時代の男の子だったらまさに通る道だと思います。
もう嫌だー!とエースのベスパを心ゆくまで乗り回した後、崖から落としてバイクを破壊してしまいます。青春時代(子供でいた今まで)の象徴とオサラバして劇終です。
この映画を通して見るとかなり共感できる部分が多く、自分もまだ子供なんだなと思ってしまいました。オトナの方はもう少し距離を置いて観ることができるみたいですね。

不安定な思春期の象徴がバイクでそれをぶっ壊して大人になるという描写はバイク好きとして正直ウーンって感じですが、まぁそういう映画ですからね。劇中ではモッズは本格的な改造をされたランブレッタやベスパ、ロッカーズはトライアンフやBSA、ノートンといったシングルやツインのビンテージスポーツバイクが沢山出てきて走っているのは素敵です。


s-写真 2015-02-09 18 08 18

さっそく影響を受けて、カブをなんちゃってモッズ仕様にしてみましたw
家に転がっていたミラーをタイラップとステーでくっつけてみました。
プレスのフロントキャリアは案外モッズ仕様向けかも・・・?
ウケ狙いで適当にやりましたが装飾の配置はすごく楽しかったです。
実際にカブモッズをやってる人もいますし、モッズ仕様に興味が出ました。
もしモッズカスタムしたら、W6のほうはロッカーズカスタムか!?
広告

| バイクネタ | 23:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://safehouse2.blog82.fc2.com/tb.php/1544-c33f9af5

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT