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軍用自転車 バッグ修理&スコップホルダー新造

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自分の宝物である1941年製のスイス軍用自転車ですが、以前に車で運ぶ時に車内で倒して
しまい劣化していたフレームバッグとスコップホルダーのベルトが断裂してしまいました。ここは
革で出来ており、75年分の折り曲げが蓄積されて元から切れ込みができてしまっており首の皮
一枚という状態だったのでいつかはこうなったことでしょう。というわけでこれらをレザークラフト
のお店に預けて修理をしてもらいました。スコップホルダーは後述の理由によって新造でした。


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まずはベルトが切れる前の写真を。こちらは革のメンテナンス&緑青落としをしている時に撮影
しました。この切れ込みが倒した自転車の重みでプッツンでした。ちなみに車体は無事でした。
画像はスコップホルダーですが、フレームバッグのベルトも同様の状態になっていました・・・。
ベルトはクタクタになっているかカチカチに硬化しているかというあまり良くないコンディション。

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数年前に通りかかった時、戦前ハーレーがよく止まってて気になっていたココペリデザインさん
に修理をお願いしました。初めての依頼でしたがバイク好きということで打ち解けてくださって、
快く引き受けてもらいました。結構難しい作業だったそうで一ヶ月後くらいに出来上がりました。
こちらはフレームバッグです。切れた上部のベルト2本を新しいものに付け替えてもらいました。

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二箇所だけ新しいベルトにしてしまうと見た目が不自然なのと、他の箇所もそのうち同じように
切れることが予想されたのでその他の部分のベルトも交換してもらいました。新品の革を使い
これから使い込んで変色させていくという選択肢もあったのですが、大元がすでに古いバッグ
なのでビンテージ風に染め上げた物を使うようにしてもらいました。風合いが違和感なく最高!
写真の箇所はバックル部分がオリジナルです。ココペリのオーナーさんがビンテージ乗り物に
とても理解のある方で、残せる部分はしっかり残して修理をしていただけました。嬉しいです。

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側面のホック二箇所のうち一箇所が元から壊れていたので、そちらの交換もやって頂けました。
ここは二箇所とも新品交換です。バッグは硬く厚い生地で出来ているので自分では無理です。
このバッグは1927年製と自転車に付いてきた物の中でも一番古く貴重です。自転車の大きな
特徴でもある部位のためこうして修理で完全に機能を取り戻せて本当に良かったと思います。

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続いてスコップホルダーです。写真は元々付いてきたものです。40と数字が刻まれているため
推定1940年製です。これには黒い斑点が出てしまっておりレザーもカチカチで、ココペリさん
曰く「革が死んでいる」状態であったそうです。ベルトのみの修理は不可となってしまうため、
こちらはオリジナルを参考にしてもらいゼロからレプリカを作ってもらうようにお願いしました。

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出来上がったレプリカがこちらになります。こちらも染革を使ってなるべく元の雰囲気に
近づけてもらいました。出来上がった現物を見た時は、元のものと全く同じかと思いました@@;
フレームバッグのベルトと同様に重厚感のある色味になって、後からの着色品に見えません。

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リベット類は当時のものがすでに存在していない形のため、別の形ですが同じ真鍮製です。
こちらは使用時に裏面となるためあまり目立つことはありません。革のスコップホルダーなんて
財布等とは違って今や殆ど使う人がいない代物と思われますが真面目に作ってもらえました。

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スコップ留めの斜めに渡したベルトや全体のフォルム、リベットの位置まで忠実に再現…!
ちなみにこのスコップホルダー、Modell ArmeeやMO-05を調べても付けている個体はまず
見当たりません。というのもコレは当時スイス軍歩兵がリュックサックなどに付けて運用していた
装備のようで、WW2のスイス軍装備というところは合いますが自転車に取り付けて運用された
かどうかは不明瞭なのです。修理に預けた後にこの事に気づいて「スコップホルダーは出さない
でもよかったか・・・」と少し後悔していたのですが、出来上がった現物を見てこちらも大満足♪
自転車にコレがついていると軍用自転車感が急上昇しますし作ってもらい良かったと思います。

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ココペリさんのロゴが入っています。ちなみにここに止まっていたビンテージハーレーは店主
さんが所有していたものだったそうで、たしか自分の自転車と同じ1941年前後の戦前個体
です。ノーマル状態のものを購入しご自身でボバー化、ツーリングなどでガンガンに実用を
されていたそうです。今のバイクのようにコンピューターで壊れたらアッセン交換ということが
無く、調整することで不調を直せ、遠出をしても戦前車ながらキビキビと今のバイクと変わらぬ
使い方ができたのだそうです!自分もいつか戦前のナックルかSVが欲しいので憧れます…。

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古いスコップホルダーはバックルの部分の革が縮んで開閉ができない状態でしたが、新品に
なったことにより取り出すことができるようになりました!というわけでスコップ本体初見です。
こちらには刻印がないため製造年は不明ですが、専用品なのでおそらくは当時ものでしょう。

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端の部分の塗装が少し剥がれていたり、リベット部分に青サビが浮いていたりはありますが、
ほとんど使われていなかったようで柄の部分同様、かなり綺麗な状態のまま保存されてました。
ミリタリーということで実用品になるのでしょうけれども意匠に味わいがあってカッコいいですね♪

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バッグとスコップホルダーに使われていた古いベルトは捨てずに渡して頂けました。こういった
気配りをしていただけたのも嬉しいです。用をなした今はゴミとして考えるのが通常でしょうけど
長い年月をかけて今に残っている物なので捨てるのは忍びないです。取っておくことにします。
スコップホルダーの本体部分はデスクの小物トレーにちょうど良かったので再利用中です。

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両方とも直ったので写真を撮った後は早速自転車に取り付けました。やはりこれらがあったほう
が「軍用!」という感じがします(*´Д`) これからはもっと大事に、慎重に扱うよう心がけます。
次は自転車本体の曲がったスポークや前輪の振れ取りかな…!? 元から無かった後ろのロック
の鍵もできれば欲しいです。次の75年後にも残せるような一生ものとして所有し続けたいです。

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