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戦前の仁丹

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 エコパサンデーランのフリーマーケットで入手したお宝、そんな話をしてましたがそれがコレです!戦前期のロート目薬の空き箱と仁丹です。・・・個人的にはお宝なんです!w 仁丹はなんと中身が入っており、封のシールが首の皮一枚でつながっているように見えたので開けずにおいたのですが、最近ふと見ると湿気のためか何なのか、自然と封が切れていたので中を覗いてみることに。そこには中の仁丹はもちろん、当時のパンフレットまで完備されていました@@;


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 仁丹は1905年から現在に至るまで販売され続けている口中清涼剤です。小さな銀色の丸薬で漢方のような風味がするモノ、おじいちゃんおばあちゃんが食べるものというイメージが一般的ではないでしょうか。自分の祖母も生前愛用しており、その影響で自分は仁丹が好きです。

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 今でこそ“シブいフリスク”のような感覚で扱われるものですが、昔は万能懐中薬として販売されており、この箱の適応症、本剤ノ活用の項目を見るとカバー範囲の広さに驚かされます。

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 このパッケージは森下仁丹ホームページによると昭和二年(1927年)に発売された赤小粒仁丹の画像、そして50銭という価格が一致しています。新品はフィルムに包まれていたようです。

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 赤小粒?と疑問に思う方もいると思いますが現在売られている銀粒の仁丹は、この赤小粒仁丹が発売された2年後の1929年に発表されています。後に紹介するパンフレットによると当時は赤粒、銀粒のものが併売されていたのだとか。お徳用の表現は今も昔も変わりませんねw

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仁丹の原料は薬草。医学博士、薬学博士、責任製剤といった表記からも効能を期待できます。

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 日本在住の外国人に向けてなのか英語での案内もありました。仕向地によってパッケージはもちろん違うと思いますが、当時の仁丹は輸出も行われていたそうです。これによると服用方法は「食後に20-30粒 子供はその半分」。結構一気に食べるんですねぇ。

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中に入っていたものたち。このパッケージには金言容器という小分け袋が付属します。

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これは文字通り偉人の金言が裏面に印刷されています。シヱクスピアとモルガンでした…!

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 仁丹製品のパンフレット。保存状態が非常によくビックリです。この頃は様々なタイプのケースが付属した仁丹が売っており、“満州容器”、“日満ケース”、“防共容器”(防共=当時台頭していたソ連の共産主義に対抗するため日本・ドイツをはじめとした枢軸国が終戦まで結んでいた国際協定)といった紹介から当品が確実に戦前または戦中の物であると確証を得られました。

 戦争の近づく・もしくは巻き込まれている世相を反映した容器が多いですが、かわいいゴルフボール型の“体育容器”や「近代感覚…」と謳う透明ケースも個人的に気になりますw カッコ内をよく見ると、ここで銀粒・赤粒の仁丹が併売されていたことが伺えます。

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 裏面は体温計、歯磨き粉、化粧水、石鹸といった当時の仁丹が作っていたその他の製品の宣伝でした。体温計は特に評判がよかったそうで、パンフレットには58カ国に輸出とも記されています。日本製品が国際的な信頼を得た先駆けのような存在で、昔のことながら誇らしいです♪

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 小冊子の会社案内には名古屋拡張部や朝鮮宣伝部、南京公司といった文字があります。これらの記述と森下仁丹の年表から推察すると、本品は1937年から1943年の物のようです。

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実に70年以上も前の製品です。歴史の一部を手に入れられたようでただただ感激しました。

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 そしてお待ちかね、仁丹本体です!!油紙に包まれて当時のままそこにありました。今はなき赤粒はしっかり形を保っていて、振るとサラサラ動きます。香りは微妙に残っているかも…?

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さすがにこれを開封する勇気はありませんでした。これを食べたらどうなるのでしょうか…w

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 続いては空き箱のみのためオマケ的な扱いになってしまいましたが、小児用ロート目薬です。今のロート製薬が信天堂山田安民薬房だった時代にヒットしたのがこの目薬でした。1949年にはロート製薬株式会社に改組しているためそれ以前の物です。文字が右書きなので恐らく戦前でしょう(戦前期は右書きと左書きが混在しており、現在の左書き統一は終戦後行われました)。

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 同じ出品者さんから購入し、コレは100円、仁丹は500円でした。フリーマーケットさまさまです!中に入っていた目薬は結膜炎や眼精疲労に効果があったようで当時の価格は20銭です。

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 薬瓶とスポイトを合体させた独特な瓶のイラストが載っています。従来の目薬は綿棒に染み込ませたものをたらしたりスポイト経由で点眼するなど衛生上良いとはいえないものだったようで、今の目薬の瓶に至るこの形を生み出したロート目薬が1931年に発売開始され、大人気となったそうです。ちなみにロートの名前は目薬の調剤に携わった同社の井上豊太郎博士が、ドイツ留学時代に目薬の処方箋を教えてくれた恩師、ロートムンド博士の名前から取ったのだとか。

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 今なおトップシェアを誇る目薬として君臨している「ロート」の目薬ですが、恩師の名前がこうして未だに世に残っているのはなんだか素敵な話ですね。成分も今もよく使われるものばかり。

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どちらも普通はまず手に入らない貴重なものです。大切に保管することにします(`・ω・´)
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