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社長の小部屋 プライベートミュージアム

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以前に秋山殿の声が聴けるガソスタの件で触れたカマド自動車のすぐそばにあるプライベートミュージアムへ行きました(ずっと行ってみたかった!)。ここには完全な姿にレストアされて蘇ったくろがね四起を中心に、WW2時の貴重な軍事車両や関連品の展示がなされています。


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南御殿場駅のすぐ向かいにミュージアムがあります。開館日時は基本的に土日のみ。
例外のある日もあるので向かう際には公式サイトのカレンダーを要チェックです。


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 これがくろがね四起です!正式名称は九五式小型乗用車。第二次世界大戦時に旧日本軍によって運用されていたもので、現存している個体は世界に四台、日本に二台のみと言われています。この個体はクラウドファンディングによってレストアが完了し、走行までできる状態です!
当時の軍用車両で有名なキューベルワーゲンやジープに先駆けて開発された先進的な一台。
国産初の4WD車でもあり、技術的、そして歴史的に見ても大変な価値のあるクルマなのです。

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 当時の関係者への聞き込みや、数少ない当時の資料を元に完全な姿で今の世の中に舞い戻らせたのだそうです。現代っ子の自分はアニメのストライクウィッチーズやバトルフィールドなどのWW2ゲームでその存在を認知していましたが、そうした映像作品の中でしか知り得なかったクルマがこうして当時に生を受けた時と同じ姿で間近に見れたのはとても嬉しかったです。もちろんそうした作品のファンとしてだけでなく、日本人として、そして人間として、重ねて言いますが本当に計り知れない歴史的価値のある一台と対峙できたのだと思います。過去の過ちが未だタブー視されるこの国で、人々の記憶から忘れ去られようとしていた遺産の一つが、これでまた次の世代に、人の見方によっては良くも悪くもその存在をもって語り継がれていくことでしょう。

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 諸元表によるとこの個体は前期型で、採用年は1935年、開発・製造は日本内燃機。全長3.55m、全幅1.55m、全高1.70m、車両重量1.06トン。乗員3名、エンジンは1,400ccの空冷Vツインで33馬力です。開発期間わずか一年で造り上げられたそれは、米軍がジープの開発に着手する5年も前のことだったのだそうです。生産台数は4,700台。係の方に声をかければこうしてボンネットを開けてもらうことができます。冷却水を要さず単純・堅牢なエンジンです。

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当時のくろがね四起の部品や設計図面といったものまで展示されていました。

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この個体がレストアに着手される前、ジープの機能美展2014でその姿を一度見ていました。この時の状態からは想像もつかないほど完全な姿に復元されているのが分かります。日本の長い自動車史の中において個人的にダントツでアツいプロジェクトだったと思います(´∀`*)

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続いてこちらはナチスドイツによって運用されたキューベルワーゲン。構造が似た民生用のビートルをベースに(というかキューベルの出自が戦前のビートルからなのですが)レプリカがよく作られることで知られていますが、こちらはナンバー付きの本物です。正式名称はTyp 82。

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 乗用車ライクな流麗なボディが異色なくろがね四起とは対比的に、当時らしい意匠は見え隠れしつつも今見ても合理性の高いザ・軍用車といった出で立ちです。派生型を含めると1940年から1945年までに五万台以上ものキューベルワーゲンが造られたそう。国力の違いを感じます…。こちらはビートルと同じリアエンジンリアドライブ方式で、シュビムワーゲンが四駆でした。

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 1,100cc、23馬力の空冷・水平対抗4気筒エンジン。国民車として生まれるも戦前・戦中は結局市民の手に渡ることはほとんど無かったビートルに通じる部分はエンジンも含めて実際多く、後に戦後に世界的な支持を受けたことからもこのクルマ(ビートルもキューベルも含めて)の思想・設計の優秀さが分かります。ちなみにここカマド自動車ではインターメカニカ製のキューベルワーゲンレプリカの整備点検代行を受け付けてくれるそうです。また、チェコから輸入するリファービッシュキューベル(本物をベースにしたほぼ新造のレストア車)を630万円ほどで購入できるのだそうです。こちらについてはパンフレットの配布もあるので気になる方は必見です。

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こちらは映画『ザ・パシフィック』に映画用大道具として出演した、九五式軽戦車の実物大撮影用プロップです!比較的小さなボディが愛らしい!?これをより本物に近づけるために、さらに整備・塗装・ディテーリングを施したのだそうです。まさか戦車までお目にかかれるとは…@@;

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エンジンはフォードの5L V8なのだとか。乗用車用なのでしょうね・・・。迷彩はガールズアンドパンツァーで知波単学園が乗っていたものと非常に似ています。ガルパンは史実、仕様にわりとマジで忠実な作品だったみたいなので、うーむそうなのか~とひとり謎の感動を覚えていましたw

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車両展示の最後はウィリスM38。1950年から1952年にかけてアメリカで作られたジープです。第2次大戦期のウィリスMBの流れを汲む存在ですが、顔立ちが違うだけでもかなり印象が変わりますね。水対策でインテークとエキゾーストが竹槍のごとく天に向かって飛び出ていますが、これで水中走行したらクルマは良いものの、乗員たちは一体どうなるのでしょうか・・・(ぇ

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他の展示品たち。ケッテンクラートがいたときもあったようですが今回は現車はおらず。残念!(もしかして売れちゃった?)戦時下当時の貴重なケッテンクラート切手が飾られていました。

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内装はドイツ占領下のパリの街角を再現?当時らしい雰囲気のモノや装備品もゴロゴロ置いてあってすごくカッコいいです。さり気なくパンツァーファウストが立てかけてあったりします・・・w

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ドイツ軍兵器(無可動実銃?)も多数。スト魔女でおなじみのStG44、MP40、MG34が!

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身近なようであまり知らなかった郷土史の展示も。長尾隧道(長尾峠のトンネル)って形こそ変わっていますが、大正時代からあったんですね。次来る時はもっと浪漫を感じられそうですw

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ガルパンファンにはうれしい、ガルパン関係者からの色紙がたくさん飾られていました。秋山殿の中上育実さんのサインも拝むことができました!そしてガルパングッズの物販も実はかなり豊富です。秋山殿ナレーションを聴けるガソスタ(すぐ隣)も含めてファン必見なスポットでした。


☆おまけ☆
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 せっかくWW2軍用車を見に行くので、ここには同時期のスイス軍自転車を出してやってきました(とはいってもロングランは不安なので、近くまで車に積んで来ましたが)。社長さんがいらしてたのですが即食いついてくれて、そこから話がはずんで嬉しかったです。ガラスの向こうのくろがね四起とキューベルと会わせてあげることができたのも自己満足ですが良かったです。

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久々にミリタリーバイクを漕いで帰るとき、通りがかったカマド自動車には売り出し中のM151A(?)が置いてありました…。ミリタリーマニアはマストゴーなお店です(´∀`*)
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