PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

戦前のモンキーレンチ

s-DSC_7377.jpg
某オクで出物を発見して反射的に確保してしまいました。運よく250円という格安価格で落札!ビンテージ工具としてそこそこ名の知れているらしい、アメリカJ. P. Danielson社のBet'R-Gripアジャスタブルレンチです。日本語詳細が皆無のため情報を翻訳しつつご紹介します。


s-DSC_7378.jpg
J.P.ダニエルソン社は1903年、ニューヨークにて立ち上げられた会社で、プライヤーやレンチといった工具を主に製造していたそうです。戦後の1947年にはPlomb Tool Co.という会社によって買収されブランド名が消滅したため、現存する工具はほぼ30~40年代の物となります。

s-DSC_7381.jpg
刻印は以下…8IN. BET'R-GRIP J.P.DANIELSON CO.INC. JAMESTOWN N.Y. U.S.A.

s-DSC_7379.jpg
8IN. FORGED VANADIUM STEEL N-8-2
この会社の工具の情報をまとめてモデルや年代の考察をしているサイト(英語)があるのですがそこ曰く英数字三桁の表記の最後がどうやらイヤーコードらしく、リンク先のFig.14のものが刻印の表記方法など合致するため、こちらは1942年製のものと考えて間違いないようです…!

s-DSC_7382.jpg
材質は今でも工具に使われるバナジウム鋼ですが、サイトでは1942年~1945年までのモデルは第二次世界大戦による合金不足に対応したためバナジウム無しの"Forged Steel"製になっていることが多いと書かれていました。42年は日米開戦こそとっくにしている年ですが、大国アメリカもが戦争の影に支配される直前、最後の平和な年(?)のプロダクトだったんですね。

s-DSC_7383.jpg
ウォーム(調整ねじ)のすべり止め用ミゾが長年の使用のためかツルツルに摩耗しています!しかし手入れが良かったのか、動作は驚くほどスムーズで引っかかりなどは微塵も感じさせません。さすがに下あごはガタが来ていますが、そこから感じるのはボロさよりも造りの良さの印象が勝ります。試してませんが実用は未だ可能だと思います。スイス軍自転車を触れて感じた事でもあるのですが、大量消費社会以前の戦前期のモノは結構造りがよく、手入れさえすればいつでも使えてしまいそうな感じがあります。それだけ一つのモノが大事だったからこそでしょうし、あるいは単に70年以上経ても捨てられないのは良い物だけだった…とも考えられるのですが。

s-DSC_7385.jpg
自宅にあった現代のモンキーレンチ(手前の銀色)と並べて比較してみます。

s-DSC_7384.jpg
基本原理や構造は全くと言っていいほど変わってませんね。今こそ使用頻度の高くはない工具ではありますが、可動工具としても昔から完成された形だったんだなぁとしみじみしました…。

s-DSC_7386.jpg
というか今のレンチのほうがサビついててボロいですw 製造から10年も経ってないと思うのですが…手入れしてないせい?先に述べた古い物は造りが良いという感想の一因でもあります。

s-DSC_7387.jpg
他の戦前アメリカ自動車グッズと共に。戦前アメリカ・・・憧れますねぇ!
広告

| 戦前のモノ | 20:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://safehouse2.blog82.fc2.com/tb.php/2051-fb864720

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT